永遠に外国人でいたい

思考ログと技術メモ

第二新卒が東南アジアで働くメリットとデメリット

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ホーチミンに来て1年3ヶ月経ちました。

定期的に「東南アジアで働くことの意味とは?」について考えるようにしているんですが、おもしろいことに3ヶ月から半年後くらいで考えがアップデートされていくので、おもしろいなーと思うこの頃です。最初の半年間は「課題がたくさんあって楽しい!」と課題をクリアする度、自分の成長と無限の可能性を感じ(信じ)ながら、意味不明な全能感に浸ってたわけですが、1年を過ぎたころから海外では得られないものにも気づきはじめたわけです。

得られるもの

得られるものは半年前と考えることがあまり変わってないように見えます。

・労働観の変化

まず「優秀なベトナム人は定時に帰る」に驚きました。また、人間工学的はないディレクションをすると、生産効率が目に見えてわかる。これは我慢耐性のある日本人相手なら気づきにくかったと思っています。「これは部下のせいだよね」って思ってたものが「いや、マネジメントの結果だわ」と思う項目が多くなったのが収穫。

・身の丈以上の裁量がもらえる

海外の日系企業が賃金の高い&現地人とコミュニケーションがスムーズじゃない日本人を雇う理由は大きく2つ。日本の本社と現地のパイプ役になったり、現地日系企業とビジネスしたいから(要するに日本語が喋れるから)と高い技術力で現地の人をマネジメントしてほしいからです。(ただし、これは理想であって、日本人を安く早く雇うために後者は譲歩されることがあります。)

大事なのは日本語とある程度の英語が喋れる、ただそれだけの理由で会社の情報網の上位にポジショニングされます。「役職が人を育てる」と言われるように最初は役不足でも、あれこれやってるうちになんとかできるようになっていきます。

・ハイレイヤーの人に会える

ホーチミンの日本人世界が狭いゆえに、日本にいたら絶対に会えなかった人たち、自分よりも2枚も3枚も上手な人と知り合いなれたり、仕事ができたりする。

・自分の得意分野・不得意分野の発見できる

日本人という理由でいろいろなことが体験できる。営業、マーケティング、翻訳、システム開発など幅広くやったおかげで自分の得手不得手が発見できました。

得られないもの

そしてここからが最近の気づき。デメリットも見えるようになってようやく思考が地に足の着いた感じがしますね。

・基礎スキル

たとえばプログラミングのような基本スキル。ベトナム人と同じ仕事をするわけにはいかないので業務中はできない。結果、独学になるし、業務でやってる人には追いつかない。

もうひとつは基本的な業務遂行スキル。たとえば日本で3,4年就業経験があるなら、効率的でミスが起こりにくい業務フローの設計方法への理解がある程度あって、異国の地でもそれを応用できるかもしれないけど、僕の場合はほぼ0から考えないといけない。無駄だとは思わないけど、車輪の再発明をしているような気持ちになります。

まとめ

業界にもよると思うけど、第二新卒にとっては自分の得意不得意分野今後のキャリアを考える上での課題を発見するという意味があると思います。基本的に東南アジアで働くことは能力を身につけるではなく能力を振るうことで成長するステージだと思うので、この地で能力のない状態から生え抜くのは厳しいなーというのが最近の発見です。


編集後記

最近はKindleでヘンリー ミンツバーグのマネジャーの実像を読みふけっています。まだ読み終わってないけど、グサッッッッと来た一節がこちら。

マネジメントを成功させるには、サイエンス以上にアートの要素が必要だし、それにも増してクラフト(=技)の要素が不可欠だ。

サイエンスはマネジメントの科学、アートはリーダーシップ、クラフトは現場経験のことで、これらがバランスよくブレンドされて初めてマネジメントが地に足つくと言う。

問題 結果
クラフトがない 現実感がない
アートがない チームのモチベーションが上がらない
サイエンスがない 支離滅裂、秩序がない

人と話すのと同じレベルで読書も重要なインプットだなーと再確認。そして、人に話したり、文章にまとめたりしてちゃんと自分のものにしようと思ったのでした。